この場所で編んでいく

はじまりは、一級建築士事務所を設立するにあたって「これだ！」と思うネーミングが思いつかない･･･というお客様の悩みからでした。

お話をお伺いすると「悩みすぎて分からなくなってしまったので、全てお任せしてもいいですか？」とのことでしたので、まずはネーミングを考え、イメージしやすいようにロゴデザインも合わせて3案出させていただきました。

A案は、「年月を超えて遺り続けるもの」をコンセプトに掲げ、伝統的な「星霜」という昔の言葉を用いました。四季と星を表したシンボルマークに、洗練されたスタイリッシュなロゴタイプを採用することで、古風な事務所名とのバランスがとれてお互いの良さを出し合うことができます。

B案は、「お客様・家族との関係や時間を紡ぎ編んでいく」というコンセプトを決め、名づけました。
人と人の関係や大切な時間を編んでいくように育むという意味を込め、シンボルマークは由縁の「由」を糸で編んでいく様子を表現しています。

C案は、「ストーリーを綴る」をコンセプトに、たとえ喧嘩してもいつのまにか仲直りしちゃう、ほっこり温かい空間をつくる建築士事務所を思い描いて考えました。本のページが重なっていくようなシンボルマークに、レトロチックで落ち着くロゴタイプを採用しました。

B案が選ばれ、そこにC案の「設計室」という柔らかい響きを取り入れ、最終的に「ゆえん設計室」というネーミングに決定しました。

ロゴタイプを太字で視認性の高いものに変更し、その後名刺・封筒・袋までトータルブランディングさせていただきました。